妖魔の旅路

頬をさする。それは穏やかで優

しは、腐食した落ち葉の堆積した地面を踏みし

の中の情景に染み入って来る。わたしはそんな中に踏み入っ

澄んだせせらぎの水源の傍に桶を置き、膝を折る。それから、桶

ずしり、とした重みが、わたしの腕から腰に掛けて圧し掛かって

いる一座の仲間が次々に声をかけてくれた。わ

道具が積まれている物

までそれなりの距離がある。まだ仕事に

よう。朝早くか

らの声に

髪。同性のわたしから見ても目を引く美麗

のサクヤ

ございます

く微笑むと、わたし

元気があ

んは真顔になり、声

んでいたよ。朝の仕事はもう

…団長

のこと……

聞いて、わたしは一

しているようで、心配そうな面持ち

がまた何か、ご

から。ま、そんな大した問題じゃない

はい、す

かって頭を下げ、足早に団

建てられており、隙間から入ってくる陽の光以外には明かりがなく、団長は暗い中でいつ

キゴさんはわたしとシャモギの命の恩人であり、わた

ギさんがこっそり一座を抜

を向けたままそう言った。その第一声に驚き

モギにはあまり遠くへは行かないよ

へ向けた。猫のような獣毛におおわれた顔の中で細められた鋭い目が

、内心、畏怖の念もあった。それが、アキゴさんに言わせればまだ

いと常日頃思っていますからね。……でも、シャモギさんはまだ子供ですからね。一人で人間と接触する

またシャモギが仲間に迷惑をかけるようなことはあって欲

んも以前の件で反省はしているようですからね、あまり心配はする必要

…心得て

てくださいね。皆、シャモギさんのことを気に

…は

失礼ではないかという危惧もあったけど、シャモギの

の家族。今は一座の皆が家族と言えばそうだけど