葉がカサカサと音を立てた。陽が昇る前の薄青色の
はいても立ってもいられなくなり、予定していたよ
ない獣が、脳裡の中でよりおぞましく変貌していく。弱みを見せては駄目だ―
辺り、
遮られた光を求めて曲がりくねった枝を伸ばしている低木がひしめいてお
を照らす微弱な光を頼りに、目当ての緑色
いる深緑色に比べると目立たない、薄い緑色
大半が取りつくされてしまった。知識と費用のないものにとって栽培は難しく、近所の金
リトサイシを見つけることができる。これは、地元の農民の
けど――父の教えと見本のリトサイシを頼
に掘り出す。リトサイシは全草に、血行を整え、消化器系を
幾分小ぶりだったけど、収穫するには十分な
う少し蓄えておきたい気持ちもあったけど
目に触れさせてはいけなかったので、道中、ついで
細い枯れ枝を踏み抜く、
不安。心臓の
青みがかった色
逃げたり、獣を下手に刺激しては危険だという知識
れは飛び出した。わたし
に、籠の中身が転び出る。慌てて起き上がると、そこには四足の獣――朝の
を取り戻そうとしても、荒ぶ
度も引っ掛かった木が
めていく。恐怖心を煽る獣の気
面へうつ伏せに倒れ込み、顔面に土と石片がこびり付いた。急いで立ち上がろうとす
た。その時、予想外の光景を目の当た
よりも背の引い、幼い子供。その子が両手で猪
ていた。その子は小さな身体からは想像もできない程の怪力を発揮すると、猪
立ち上がったが、その子の吼えるような声に気圧されたらしく
いた。あれ程の活躍をしたにもかかわらず、
、あ
、か細い声
に覆われていた。大きな耳は野犬を思わせ、両手には動
脳裡に、ある存在を端的に示
『妖魔