やがて、坂を覆っている笹の葉をかき分ける音が
の目の前で立ち上がると、懐に巻き付けてある紐で縛ってい
が積まれている。少年は用意していた平たい石ですり
ど、その純真な眼差しを見つめているうちに、この子なら信用でき
か、肌色の布地で作られている綺麗な包
ありがとう
でどことなく暗い印象の合った
らくは安静に
いたかもしれない。この子が純粋な善意でわたしを助けてくれたの
ていった。まだ少しジンジンしていたけ
いわたしを心配しているかもしれない。急いで
……
て倒れそうになったわたしの身体
もしれないよ。……ほら、
、で
幼い。躊躇するわたしだったけど、少年
…それじゃあ
この子に頼る
投げ飛ばした時にも見たけど、やはりこの子の力は凄い。わたしは段々と、この少年に対する頼も
く。その間の会話で、この子がとても親しみや
の街に興業のために来ている旅芸人の一
ん、まだ小さ
語ってくれた。大道具の組み立てを手伝ったり、一座の仲間の食料を野山から集めてきたりといった内容を
優しい子が
妖魔は人間に化けているという話だから……大人たちは排他的になり、子どももそれに倣い、他所から来た人たちを警戒していた。やがて、それは仲
う。それに、共に旅をしているという一座の話。
シャモギの話に素直に感心していたけど、それと同時に、シャモギ
第一に考えないと――それが、わたしを
言った。シャモギはわたしの怪我をとても心配してくれて、里までおぶって行きたがった
…他の人に見られない方
は納得してくれた。やは
の間、シャモギは黙くしており、わた
……ぼくの仲間なら、
い残し、大きく手を振ると、
な日差しを身に受けながらも、