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チャプター 8 コノハの項 2

文字数:1996    |    更新日時: 22/01/2022

やがて、坂を覆っている笹の葉をかき分ける音が

の目の前で立ち上がると、懐に巻き付けてある紐で縛ってい

が積まれている。少年は用意していた平たい石ですり

ど、その純真な眼差しを見つめているうちに、この子なら信用でき

か、肌色の布地で作られている綺麗な包

ありがとう

でどことなく暗い印象の合った

らくは安静に

いたかもしれない。この子が純粋な善意でわたしを助けてくれたの

ていった。まだ少しジンジンしていたけ

いわたしを心配しているかもしれない。急いで

……

て倒れそうになったわたしの身体

もしれないよ。……ほら、

、で

幼い。躊躇するわたしだったけど、少年

…それじゃあ

この子に頼る

投げ飛ばした時にも見たけど、やはりこの子の力は凄い。わたしは段々と、この少年に対する頼も

く。その間の会話で、この子がとても親しみや

の街に興業のために来ている旅芸人の一

ん、まだ小さ

語ってくれた。大道具の組み立てを手伝ったり、一座の仲間の食料を野山から集めてきたりといった内容を

優しい子が

妖魔は人間に化けているという話だから……大人たちは排他的になり、子どももそれに倣い、他所から来た人たちを警戒していた。やがて、それは仲

う。それに、共に旅をしているという一座の話。

シャモギの話に素直に感心していたけど、それと同時に、シャモギ

第一に考えないと――それが、わたしを

言った。シャモギはわたしの怪我をとても心配してくれて、里までおぶって行きたがった

…他の人に見られない方

は納得してくれた。やは

の間、シャモギは黙くしており、わた

……ぼくの仲間なら、

い残し、大きく手を振ると、

な日差しを身に受けながらも、

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