の彼方の
きっとないし、あるとしても返事を受け取る
れから死
ておきたかったから。遺書とも言えるかもしれないけれど、遺
す。ちょうど僕の誕生日、生まれた日に、大好き
何故、と聞くでしょう。理由は
学生時代、ひとりも友達というもののいた記憶がない
沢山読んで賢くなればエリートに
に気に入られるのは、仕事のよく出来る賢い人間というより、要領がよく、世渡り上
んで火葬になったとて、現世
ていません。家族だって……物心つく前から施設に預けられて育てられていた僕に、血の繋がった家族という思い出はありません。
久しぶりに顔を出そうとすると、どこか遠くの地に移転してい
愛するひとがいたなら、
るものが何もないのです。地位も名
なく「いなかったことになる」の
は居ないけれど、波に導かれて出会ったそこのあなた――波の彼方
あなたが、僕のこと
をこの小瓶に封じ
っとこの海は、この手紙を誰かの元へ運んでくれるでしょう。波
世の悲しみから救
胸に残し、僕は
、僕のことを覚え