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チャプター 4 Chapter3

文字数:2056    |    更新日時: 20/06/2021

を交える殺傷領域だ

生兵、更には徴発された民間人までもが目まぐるしく働いており、十分な設備や

ターを出迎えたのは、彼方此方で上がる悲鳴

よって埋め尽くされており、ベッドは当然足りず、隙間なく床

の治療の邪魔にならないよう、入り口付

な負傷者の確認に近づいて来る。その衛生兵はやって来たウ

……っ! こんなところ

るようだったが、慌ただしい戦場の中において職責を脇に置き

くだらん世辞も敬礼もいら

生兵は慌てて腰掛けるエミリアの前

抜いて傷口を

患部を見せるように促すが、エミリアはチラチラ

からじゃ駄目

ミリア。あまり彼の

と腕抜けないじゃ

ルターは「すまんが少し後ろを向いていてくれ」と

いだろう。

いと言う訳では……も

ミリアだったが、彼女はウォルターがそこまで意を汲み取ってくれてはいないだろう

前ボタンに指を掛けると次々に外し

いる肌着を晒さずに済みはしたが、そもそも脱衣の一部始終をウォル

いをよそにウォルターの

どのく

合の確認を始めた衛生兵に

、これくらいなら手当て

がやる。なるべく清潔なガーゼ

堵したウォルターの、後は自分に任せろと言う申し

らい知っている。君は他

を失った者や全身から血を絶え間なく流し助けを求める声を上げる者など、エ

暗く落としてウォル

の治療を優先するように

ルターは拳を握り

、また差し迫った敵軍の脅威に対抗する為にも、すぐに戦える兵士

のような場所で、一介の兵士

この哀れな衛生兵を怒鳴りつけるのではと恐れたが、彼自身は我が

うことは出来ないが、君には出来る。逆を言えば俺にも出来ることがあり、それは

将兵を気に掛ける貴方こそ、

から手当てに必要な道具一式をウォルターに手渡し、駆け足で

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