た。 *** 翌朝7時30分のアラームで目が覚めた。 「う、もう朝か。さて、と」 俺はベッドから起き上がるとリビングへと降りた。 ダイニングテーブルの上には置手紙があった。 『仕事に行ってきます。しばらく戻れないかもしれません。沙良をよろしくお願いします。母』 置手紙にはそう書かれていた。 「父さんも母さんもか。こりゃ、2人は何のために再婚したんだか……」
い。おはよう。朝飯食うから着替えて降りてこいよ。勝手に部屋入って悪かったな」 「分かりました。兄妹ですから気にしませんよ」 「あんがとさん」 それだけ言うと俺は紗良の部屋をでてリビングへと向かった。 「起こしてくれてありがとうございます」 紗良は制服の上着だけ脱いだ状態で階段を降りてきた。 「おぉ、もううちの制服あるんだ」 「はい、母は根回しが早いので」 「さすがは警察官僚だな。飯出来てるぞ」 俺はリビングのダイニングテーブルにトーストと簡単なサラダとドレッシング、コーヒーを置いた。 自分だけなら料理はしないが、誰かの為なら料理をするし、それなりに出来る