人が武器を越える時/TRANS
“考えるな、感じろ” 記憶喪失の少年の意識は、大砲をも止める力に溢れかつ優しい心を持った少女が呼び起こした。 結局人類は争いの本能を封じる事は出来なかった。 しかし、人類にはある一つの変化が起こっていた。 それは「進化」だ。 そのパンチはコンクリートをも砕く。 走れば空をも切り裂く。 銃弾を受けたっていとも簡単に弾く。 「あり得ない」を「あり得る」に変える。 21世紀末、大規模テロが引き起こした「第三次世界大戦」によって全ての国家が滅び、世界人口は10億人にまで減少した。 時は西暦が終わり、22世紀の代わりに迎えられた「地球暦」0017年。 世界を掌握する「地球管理組織」と、管理体制や非人道的な政策に反抗する「反乱軍」が対立する時代。 少年は自由を望んで逃げる。そして少年は秩序を求める者達へと好奇心が吸い寄せられる。 「超越」せよ──導かれる少年の力が世界を握る。 表紙イラスト:明太子まみれ氏