この世界は機械に支配されている。 生活や労働は殆ど全てを機械が担い、ヒューマンバグが殆ど起こらない様になっていた。 そんな中で人間に与えられていた仕事はサブカルチャーのみだった。 不要だと切り捨てられるような事が自分達が食いつなぐためのものとなり、業界はさらなる躍進を果たす。 一方の機械は進歩を重ねており、人工知能を持つアンドロイド達がやがて政界にも進出していく事となった。 政界においての第一の政策は合理性を重視したものだった。 アンドロイド達にはプログラムされた思考はあれど、進歩された思考はあれど、心に至らない。 アンドロイドの総理大臣は合理的思考のもとで人間の個体厳選を行うと大々的に公表したのだった。
この世界は機械に支配されている。
生活や労働は殆ど全てを機械が担い、ヒューマンバグが殆ど起こらない様になっていた。
そんな中で人間に与えられていた仕事はサブカルチャーのみだった。
不要だと切り捨てられるような事が自分達が食いつなぐためのものとなり、業界はさらなる躍進を果たす。
一方の機械は進歩を重ねており、人工知能を持つアンドロイド達がやがて政界にも進出していく事となった。
政界においての第一の政策は合理性を重視したものだった。
アンドロイド達にはプログラムされた思考はあれど、進歩された思考はあれど、心に至らない。
アンドロイドの総理大臣は合理的思考のもとで人間の個体厳選を行うと大々的に公表したのだった。
それは、新たな改革だった。
アンドロイドの合理性に基づき、人間の暮らしを豊かにするためには不要な物とそうでない物を区別しなくてはならないらしい。
老いた人間や心に病を持つ人間や身体障害者と言った社会的弱者を廃棄するという政策のもとで、輸送用のトラックに詰め込まれる人肉達。
今や人というのは解体され食料の一つとされている。
これも機械の合理性が為せる技というやつだ。
老いた人間は若い人間の糧となり、弱者は弱者のまま残される事なく生まれた時から解体されることもある。
機械に心さえあれば違ったのかもしれないが、心の進歩を訴えるために人間達に出来る事はサブカルチャーの発展を除き無かった。
勿論、合理性を謳うアンドロイドがサブカルチャーに目を通す非合理を行う筈も無く、新たな改正法案が打ち立てられる頃には8割の社会的弱者を排除する事に成功した。
ある、反社会組織を除いて。
それが『リベリオン』と呼ばれた社会的弱者の生存をかけて立ち上げられた権利主義の武装組織だ。
度重なる権利主張によるテロ行為によって生き残った社会的弱者の2割が彼らに吸収される事となった。
彼らの目的は生きる権利の獲得。
そのために彼らは今日もどこかで反乱を巻き起こす。
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様々な時代を巡るラストの秘宝。 その秘宝に選ばれし者達は時代を良くも悪くも変え、導く存在として尊ばれていた。 そんなラスト達の冒険を一纏めにした書籍のシリーズをラストの一人が残した。 『エルダー・ラスト・エンブレム』 その内の1つ『ラスト・リゾート』に選ばれた【勇者パーティーの盗賊】の物語。 原作はこちら https://estar.jp/novels/24936500