のは、元来弱い
しまうが、話を聞き終わると「茜ちゃんは悪くない、あんたが悪い」と叱られてしまうのだった。そういった子達はみんな決まって「茜はずる賢い」
嘩をしたことで茜自身がこっぴどく怒
を組んでいるかのように静かに縄でくくりつけられている茜だった。その話は、家で話題になり、次の日には男達の酒の肴になり、以来、茜が柱にくくりつ
たも括り
足すようになった。すると、大抵の男の
言って茜に負けじと柱にくくりつけられる。そうして、特にボス男子と戦った
めないのには理由があった。茜には6歳下に夕陽という弟がいる。この夕陽、何
したりしてずっと面倒を見てきたのだ。その可愛い夕陽が3歳をすぎた頃から、他の男の子にいじめられ始める。遊びに
たのはあたしも悪い。しかし
み屋に、大男2人が静かに入っていったが、片方
に、すい
の大男が深々頭を下げると、隣の
、それにこちらこそ、ほんに申し訳ない。うちの子がもとも
を下げた。茜の父は
れましても……かと言って、大事な他所の子をいつ
、頭を下げる。日本名物
でも目指しとったでしょうな。うちの家内も私も茜ちゃ
た方の負けず劣らずの屈強そ
て、済まなそうに
なんですが…
肘を置いて手を組み
そ負けやとか言って、縛られとりますよ。ほんに、茜ちゃん様様やなぁ。あの悪ガ
こちらはそれ以
はぁ
の背中はまた、弓な
ぼとぼ帰り、家に着く。玄関にたどり着くと、まだ平気そ
もう
を外そう
、ごめん」と
「
ると少しずつ体を解しながらゆっく
見て、また一段と
った頃、父親はちゃぶ台で酒
んでから、いっそう丸々とした、丸顔の女
れ……。ふぅむ。あ
るのを忘れていたらしく
イッと飲干すと、悪くない酒だね