つける。深々と煙を吸い込み口の中に燻らせる。じんわり
た。邪魔するものは一人もいない。至福の時間。どこまでも透
もこんな良く晴れた日のことだっけ。
のように授業を抜け出し屋上で煙草を燻らせる私。そんな折
長く伸ばした後ろ髪、いっそ儚いともいえるようなその容
と返す彼女。てっきり優等生タイプだと思っていただけに
まで歩いてゆき、転落防止フェンスに指をからませる
た。人生って
だなと苦笑しつ
での暇つ
はわずかながらに驚い
てもう少し今が最高!とかもう少
する。そもそも私は好きでこんなや
びわずかながらに驚
のことがもっ
てるやつにわざわざ話しかけようとは思わないだろうに。だがこちらもちょう
重圧に耐え兼ねグレるというのは。そう適当なところで話を煙に巻こうとしたのだけれど、彼女はそれを許さなかった
らえば殴られたこと。毎日毎日勉強尽くしだったこと。すべては家業を継
いる自分に気づいたこと。ただ流されるままに悪い遊びを覚え、今もこうしてタバコを吸って授業をふけていること。特に未来にも希望が
し終わると、ほうとため息を吐き、ぽつりと言った。「わかるわ、その気
られる期待。それにこたえなければという重圧。それでありながら、彼女がそ
、嫌になっ
と一緒だ。そう思うと彼女がたまらなく愛
と。ここから飛び降りて、このくだらない人生を終わらせるため
中から震え
嫌気がさしてる私たち
。彼女は続ける。「私た
なかったけれど、その提案はあまりにも甘美
く思う気持ちも消えてしまうのかと。それはあまりにももっ
にしても困ってしまうわよね」そう寂
りあえず友達になるところから始めない?私はそう言った。「それはいい考えね
のはその帰り
をする彼女のところに居眠り運転のトラックが
れたと思った。あんなにも、今度の週末の予定を話し合った
も一人ぼっちの屋