ショッピングセンターの屋内にある時計台の前だ。青いTシャツに半ズボンという、いかにも小学生らしい格好だが、智世たちに気
もらっ
いるが、智世たちを振り返る者は、似たよ
をもらってくれ
寄ってみると段ボールの中に真白の毛玉のような子猫がいた。智世を離そうとしない切迫した鳴き
寒そうに震えていた。智世はたまらず手にとってしまったのだが、そうする
。かわ
高生二人連れが、興味深げに
あちゃんのことを欲
ないという希望がわいてきた。事情を話し
んたち。この猫飼
もともとだ。少しでも多くの人に話しかけ
、少女たちは顔を
ちょっとだっこさせ
をはがし、「あったかい!」「次はあたし
もらってくれるん
の温もりを残す
れた。妹が生まれてから、母はいつも苛々(いらいら)している気がする。今の父親とは
上手間を掛けるもの
い飼い主を探してあげないと。そう思って公園から少し距離のある、大型のショッピングセンターまでや
を舐めてる。
チラとこちらを見る。智世が持っているよりも、高い
猫のもらい手を
じって満足した高校生
はお母さんが駄目
、一緒に飼ってくれる
う
見せた。だが、「ペット飼えないんです」「アレルギー
間ほどたった頃だろうか。白髪混じ
ち込みは禁止されています
が急に動きを止め
んね、ボク。私たち
、見つかる
わりの客たちは智世と警備員を取り囲むようにして成り行きを見守っている。客たちが空
名前は、親御さんは
人当たりのいい声を出すときは、聞き分けのない子供を諭すときだと智世は知っている。それに、ま
す。あの、もうここから出て
猫を抱えて走り
」と背後からさきほど
牢屋に入れられちゃう、にゃあ
ぶつかって目の前が真っ暗になった。ぶつけたはずの顔
んなさ
猫を抱きかかえたままその場を立
のもらい手を探
の空気を含んだように柔らかな囁き声
、は
備員さんに聞かれた
うな青年と視線が合った。その瞬間、青年の瞳が柔らかく細められた。そこ
警備員が追
さい、こ