〈断ち〉〈捨て〉、物への執
カー殿下を断捨離し
断捨離
のですが特別にお休みを貰いました。1日くらい休んでも勉学に支障はありませんわ。授業の先
もう不要だと判断し、捨てることに致しました。公爵家に王家の血を入れたがっていたお父様たちに
爵令嬢。3歳からの婚約者だったし、アレ は
に運びます。流れるような手の動きは完璧ですわね。これ
お茶会して
……第二王子ハルベル
の客間でお茶会を致してますわ。もちろん各々が信頼してい
最上学年ですので先輩でもありますわね。ちなみにハルベルト殿下はとても優秀で、すでに卒業までの単位を取得されておりま
間も見知らぬ令嬢がわざわざ目の前にやって来てわざと転んで私が転ばせたと言いがかりをつけてきたり古臭い
、女性を惑わ
殿下は、ご自分の見た目にコンプ
『くすんだ色、濁った色』だと自虐し、なによりご自分の
ハルベルト殿下は“くすんだ地味王子”なんて揶
かすだって元々肌が弱くていらっしゃるのに領地に赴いて日焼けしてしまったせいですわ
らと自慢ばかりなさって、男の価値は付き合った女(メス)の数だなんて
らず手厳
ト殿下。やっぱりハルベルト殿下は
こんな風に私とハルベルト殿下がお茶会をするの
先日婚約者が決まったのではなか
てませんが、その婚約者の方から見たら自分の
途端に怒って嫌がり、なんでもオスカーに一目惚れしたか
下はおっしゃりますが、私は見たことも
ね。ハルベルト殿下ほど優秀で素敵
れば……なんて考えてしまいます。だってハルベル
れるのは、貴女
なれますわ。未来のその方が羨ましいです。私がこっそりそんなことを考え
嬢はその王女ですよ。オスカーから貴女のことを色々聞き出していました
で見たことない
ませんけれど、国同士の政略結婚を蹴り飛ばしてその時点では
ましたわね。どこかで聞いたフレーズだと思
の髪と
ー殿下から言われた
前の瞳はまるで提灯アンコウが泳いでいそうだな!』などと蔑まれた事が
ベルト
ハルベルト殿下はすぐにいつも通りに
の蜜のように美しいし、その瞳も深海の神秘のよ
も例えお世辞でもそんな風
言葉もお上手だし、オスカー殿下 (馬鹿)とは
笑むと灰色がかった銀髪がさらりと揺
ロフ公爵令嬢のご要望は必ず叶え
とうござ
たかったからなんですの。まぁ、ハルベルト殿下とお茶会をし
れば終始穏やかなお
べし。と、どこかの誰かも言っていました