なずいた。 この世界には、彼が予想もしなかったほ
ラゴンスピリチュアルパワーを獲得できるよね?」 論理的に
たはその年齢をとっくに過ぎている。 残念だけど、ドラゴンを操る能力を習得する機会はもう無いわ。 それに
ドラゴンは無理でも、ホワイトライガー、キリン、2面スネークマンみた
功しなかったの? それは恥ずかしい!」 ロッキ
ることはできるわ。 ただ... あなたの体ではスピリチュアルメソッドを学ぶことはほとんど不可能だから、 スピリットマニピュレーターになるのは無理なの。 あなたはスピリットマニピュレーターになれない王室の唯一の一員なの。 何世紀にもわたって続く優れた、純粋な血統を持っている、 最初のスピリットマニピュ
さず、弱虫と呼んだのもうなずける」 ロッキーは
人はさらに残酷だった。 ある意味、記憶を失
今この体はバジルではなく彼のものだった。 他人が何を言ったとしても、彼は直接攻撃
すみ、時に侮辱し、冷遇したの。 おまけに、彼女はいつも病気がちで、 あなたを出産した後も長期間に渡ってうつ病の発作に苦しんだ挙句、 あなたが8歳の時、重病になり亡くなった。 それ以来、あなたは王室から除け者にされ、非嫡出子として扱われてきた。 陛下自身の息子でなければ、あなたはずっと前に王室から追放されていたかもしれない。 スピリットマニピュレーターになりさえすれば、状
も愛もなく、一日中いじめられ、 なんて悲しい人生だ!」
し眉をひそめた。 なぜバジルは三人
しないで。 今のバジルはもう弱虫
慰めているだけだと思い
が入ったボトルを持ってきた。ボト
薬をお持ちしました」とメイ
嫌な記憶が無くなってるから今は気分が良いかもしれないけど、それでも
を考えると、その魔法の薬を手にとり飲むしかな
準備があるから、先に行くわ。 何か必要なときに、メイ
要な場合は、いつでもお呼びください」
った若い顔に目を向けると、今はもうロッキーではなく、
子でいるのも悪くはない。 夢でなければいいが…」 彼はベッドに倒れ込み、頭を腕に乗せると、 天
のではないかと思わ
はなかったことがわかり、うなった。 すると、ベッドの横に立っていた礼儀正しい4人のメイドたちが、 ぼんやり眼の彼に挨拶をした。
間通りに出席されるよう伝えるようにと言われております。さもなけれ
よ」ロッキーはそう言うと、あくびを
ぐにロッキーの周りに集まり、
いでくれ! セクハラで告発するぞ
えをご要望なのだと思いました..
なんて素晴らしい人生だ」 ロッキーは行儀悪げに笑うと、「
た。 まず彼の下着を着替えさせてから、優雅な雲の中で空飛ぶドラゴンが刺繍された水