実の姉から虐待を受けている蓮夜は、放課後は漫画喫茶で22時まで時間を潰してから家に帰るのが日課になっていた。 ある日、蓮夜は姉から酷い虐待を受けて怪我をおい、その手当を漫画喫茶の店長にしてもらうこととなる。 手当の途中、店長に怪我の原因が家族かと問われた蓮夜は、何も答えなかった。彼がそうしたのは、姉が警察に捕まるのが嫌だったからだ。 蓮夜からすれば、姉はどんなに酷い虐待をされても嫌いになれない、大切な人であった。 その翌日、姉の手によって服を脱がされてクローゼットに閉じ込められた蓮夜は、苦渋の末、店長に助けを求めた。そうすると、店長は瞬く間に蓮夜を救い出してくれた。 ――しかし、彼がそうしてくれたのには、とんでもない理由があった。
夜の十時ごろ。
――神様がいるなら、俺を救って欲しい。
家の前にいた俺はそんなことを想った。
「……ただいま」
そういって、俺は家のドアを開けた。
「疫病神のお帰りね」
玄関の前の廊下にいた姉ちゃんが、そんなことを言ってくる。
「……姉ちゃん」
姉ちゃんの名前は山吹飾音(やまぶきかざね)。 姉ちゃんは切れ長の瞳をしていて、身長が女なのに百七十まであって、百七十二の俺と二センチしか変わらない。
俺は|山吹蓮夜(やまぶきれんや)。高校一年生だ。
姉ちゃんは四年前から俺のことを〝疫病神〟と呼んでいる。
四年前、姉ちゃんは交通事故に遭いそうになった俺を庇って、大けがを負った。その時の後遺症で姉ちゃんは左腕を麻痺している。
姉ちゃんはダンサーになるのが夢だった。それなのに俺を庇ったせいで姉ちゃんは踊れなくなって、ダンサーになるのを諦めるハメになった。 姉ちゃんは事故に遭わなけれは、音大のダンスコースに推薦入学するはずだった。それなのに、俺のせいで推薦を諦めるハメになって、夢も叶えられなくなった。
――姉ちゃんの夢を壊した俺は疫病神以外のなにものでもない。
――人生なんてクソだ。神様なんていない。世界は残酷だ。ずっと、そう思っていた。お前に出会うまでは。 闇金から金を借りている父から虐待を受けている井島海里(いじまかいり)は、人生に絶望していた。 ある日、海里は虐待されているところを高校の同級生の阿古羅零次(あこられいじ)に助けられる。 彼は、海里に『自分を大切にしろ』と喝を入れたり、『親から守る』といってくれたりと、やたら親切にしてくれた。人間不信をこじらせていた海里はそんな彼を不信に思っていたが、その一方で、彼の親切心を嬉しくも感じていた。そのため二人は徐々に仲良くなっていき、海里は彼のおかげで、少しだけ生きるのを楽しいと思うようになった。 だが、海里は零次に虐待がバレたのがきっかけで父から酷い暴行を受けて更なる絶望を味わい、江ノ島で身投げをしようとしてしまう。零次はそれを止めて、海里に一人暮らしの自分と同居をするようにいった。戸惑いながらもそれに応じた海里は、零次と暮らす中で、人生をとても楽しいものだと思うようになった。 だが、同居をしてから一ヶ月半がたったある日、突然零次が海里の前から姿を消してしまい――!?
*誤字などを修正したものです。 実の姉から虐待を受けている蓮夜は、放課後は漫画喫茶で22時まで時間を潰してから家に帰るのが日課になっていた。 ある日、蓮夜は姉から酷い虐待を受けて怪我をおい、その手当を漫画喫茶の店長にしてもらうこととなる。 手当の途中、店長に怪我の原因が家族かと問われた蓮夜は、何も答えなかった。彼がそうしたのは、姉が警察に捕まるのが嫌だったからだ。 蓮夜からすれば、姉はどんなに酷い虐待をされても嫌いになれない、大切な人であった。 その翌日、姉の手によって服を脱がされてクローゼットに閉じ込められた蓮夜は、苦渋の末、店長に助けを求めた。そうすると、店長は瞬く間に蓮夜を救い出してくれた。 ――しかし、彼がそうしてくれたのには、とんでもない理由があった。
ある夜、彼女は元彼にが麻酔をかけられ、ある謎の男に利用された。二人は淫乱で恍惚の一夜を過ごした。 復讐をするため、彼女はその男と結婚し、彼を利用した。 「私が生きている限り、彼の妻はこの私だ。あんたらは泥棒猫にすぎないわ」 彼が他の女性とのスキャンダルに巻き込まれたときでさえ、彼女の決心は揺らなかった。 結局、また彼に裏切られたと知ったとき、彼女は怒って立ち去った。ところが数年後、彼女がまた彼のもとに戻った。彼は驚いた。彼女から欲しいものを全て手に入れた彼が、何故まだ彼女を苦しめようとしているのか、彼女には理解できなかった。
僕の幼馴染みである春待青は、ちょっとおかしい。美少女だけど、他人の名前は覚えないし空気は読めないし、あとなんか手から氷を出したりする。笑いとシリアス、あやかしてんこ盛りのドタバタラブコメディー!