南條菜々の小説・書籍全集
当てつけに、元カレのお義姉さんになります
彼女は元カレの婚約披露宴で泥酔し、元カレの兄に言い寄りました。「あなたの弟のお嫁さんになれないなら、私、あなたのお義姉さんになってあげる」 彼は口では「都合のいいことを」と言いながらも、体は正直に陥落しました。 二人は互いに必要なものを得るため、愛のない享楽だけの関係だと約束します! しかし、男たちが彼女のそばで頻繁に言い寄るのを見て、彼は我慢できなくなっていきました。 一方、彼女も彼に手厚く庇護されるうち、抱いてはならないはずの想いを募らせていきます。 彼の「忘れられない人」の帰還により、彼は頻繁に平静を失い、彼女は孤独な夜を過ごすようになりました。 あの日、彼の方から関係の解消を申し出ました。彼女は泣きも騒ぎもせず、体裁を保って身を引きます。 だが、彼女の婚約式典で、彼は自制心を失い彼女の手を掴みました。「君は俺と先に結ばれたんだ、俺のものだ!どうして他の男と結婚できる?」 彼女は軽く笑いました。「社長、結婚に先着順なんてありませんよ」
離婚後、偽令嬢の正体がヤバすぎた。
帝都中が知る事実がある。松本星嵐が「偽の令嬢」であることが発覚した後、夫には見限られ、両親には見捨てられ、兄には疎まれたということを。 婚家は容赦なく彼女を追い出したが、あろうことか彼女はすぐさま、名門の巨頭である坂本凛斗に取り入ったのである。 誰もが坂本凛斗が松本星嵐を捨てる瞬間を待ち構えていたその時、松本星嵐は平然と自身の「隠された正体」を次々と明かしていった。驚きは留まるところを知らず、並み居る大物たちを震え上がらせ、平伏させるに至る! クズな前夫が後悔して復縁を迫ろうとするも、松本星嵐は彼を地獄へ蹴り落とさんばかりに撃退。一方で、新しい夫に対しては微笑みかける。「ダーリン、私のヒモになってもよろしくてよ」 だが、坂本凛斗もまた、無言で自身の隠された正体を明かし始め、静かに微笑んだ。「ですが妻よ、私は君を『食べる』ほうが好みなのですが」 国際組織は最近、三つの厄災に見舞われている。一つは松本星嵐の離婚、二つ目は坂本凛斗の結婚。そして三つ目は、無数の裏の顔を持ち、実力を隠して暗躍するこの最強夫婦が、裏で手を組み、好き放題に暴れ回っていることである。
この日、音信は途絶えた
彼女は奇妙な個人依頼を受けた。 相手の要求は特殊で、恋人の後ろ姿の肖像画を一枚描いてほしい、というものだった。 3日後、とっくに送り出したはずの絵画が、なぜか彼女の家のリビングに現れた。 彼は絵の前に立ち、それを愛おしそうに拭いている。 「ああ、起きたのか? ちょうどいい、見に来てごらん。私の生徒がくれた『謝師の礼』だよ」 彼女はその場に固まった。 依頼主との当時の会話が、彼女の頭の中で激しくフラッシュバックした。 「私と彼、愛し合って2年になります。でも、彼の身分は特殊で公表できないんです」 「来週の水曜日が彼の誕生日で。サプライズを贈りたくて」 彼女はその時、まだ単なる偶然だと思っていた。 あのファンの恋人の誕生日が、まさか彼とまったく同じ日だったなんて。 今、彼女の心臓は激しく高鳴っていた。 きっとどこかで何かが間違っているのだと、そう思った。
